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LM Studio は、Element Labsが提供するローカル実行型のLLM(大規模言語モデル)デスクトップアプリです。
対応OSはWindows、macOS、Linuxで、Hugging Face上のモデルをGUIで直感的に検索・ダウンロード・起動できます。
さらに、OpenAI API互換のローカルサーバーとして開発も可能です。
LM Studio の説明、使い方、gpt-ossを動かす方法については、以下の記事をご覧ください。
LM Studioの使い方完全ガイド|ローカルPCでGPT-OSSを安全に動かす方法と特徴
2025年7月8日、LM Studioは企業や組織での商用利用が無料になることが 公式ブログからアナウンス されました。
従来は企業や組織での利用のために、Element Labs への申請を行い、指定されたライセンス費用を支払う必要がありました。
しかし先日の 利用規約 の変更に伴い、個人だけでなく、企業・組織における利用においても、申請や費用なしで無料で利用できるようになりました。
従来から個人利用においては完全に無料で提供されておりましたが、法人・組織での利用が無料化したことで、さらなるシェアの拡大を目指していくとのことです。
LM Studio 同様に無料で利用できる Ollama と LM Studio の比較記事は「Ollamaとは?LM Studio・vLLMとの比較とGPT-OSSをローカルで動かす方法」を参照ください。
基本的に全ての機能を無料で使える LM Studio ですが、SSOなどの一部機能はエンタープライズ向けに有償で提供されています。
LM Studio が提供するプランは以下の3つです。
Community プランは先ほど述べたような、個人や企業で無料で利用できるプランです。
LM Studio のデスクトップアプリの基本的な機能を利用でき、共有の LM Studio Hub を利用してモデルのダウンロードや共有が可能となっています。
全社利用などのようなケースではなく、個人単位や小さなチーム単位で活用するケースには最適なプランです。
Teamsプランは、AIプロジェクトをチームで進める上で最適なサービスです。
Community 機能に加えて、組織にチームメンバーを招待し、組織のプライベートな LM Studio Hub を活用できる点が強みです。
これによって preset と呼ばれるシステムプロンプトやパラメータ等の設定をチーム内のみで共有することができ、LLMアプリケーションの開発や、LLMのチーム共有が容易になります。
Enterpriseプランでは、Teams における全ての機能が利用可能であり、それにいくつかのエンタープライズ向けの機能が提供されています。
SSO、顧客毎のカスタマイズ、管理者向けの監視・制限周り、そして優先的なサポートが提供されます。
プラン | 利用料金 | 利用対象 | Hubの種類 | 主な機能 | 想定ユースケース |
---|---|---|---|---|---|
Community | 無料 | 個人・企業・組織 | 公開 |
| 個人利用、小規模チーム、学習や検証用途 |
Teams | 有料(詳細は要問い合わせ) | 中小〜中堅企業 | プライベート |
| プロジェクト開発、チームでのLLM活用、内部限定共有 |
Enterprise | 有料(詳細は要問い合わせ) | 大企業 | プライベート |
| 大規模組織、セキュリティ要件が厳しい企業、専用サポートが必要な環境 |
LM Studioは2025年7月の発表により、商用利用も無料となったことで、個人開発者のみならず、企業や組織にとっても非常に導入しやすい選択肢となりました。
Community・Teams・Enterpriseという明確に分かれたプラン設計によって、個人から大規模組織まで、利用規模に応じた柔軟な活用が可能です。
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